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氷結の夢 第五話『チョコボと乗り物』
氷結の夢 第五話『チョコボと乗り物』 目の前に広がる光景は得てして奇妙な物だった。 空中には、ぐしゃぐしゃになったモーグリとドラゴン族の子供。 地上には、やけに興奮しながら羽根をバサバサと羽ばたかせるチョコボ。 こんな状況で冷静で居ろという方が無理であろう。...
モグポンとアファ・ルートゥの冒険 第七話『チョコボ……ってなんだろう?』
黄色い毛むくじゃらからアファ・ルートゥを助けたモグポンは、黄色い羽塗れになりながら、地面を眺めました。 地面では黄色い毛むくじゃらが羽根をばっさばさと羽ばたかせながらクェー!と叫んでいます。 初めて見る黄色い毛むくじゃらにモグポンはびっくりしました。 ...
氷結の夢 第四話『森の朝の風景』
第四話 『森の朝の風景』 エスティニアンは夢と現の狭間で意識を揺蕩わせていた。 うっすらとある意識には、イゼルの寝言が聞こえてくる。 『ん……、んん……。なんだ、二人とももう起きたのか……? 朝が早いのだな……』 昨日の仔竜とモーグリのことでも言っているのだろう。 ...
モグポンとアファ・ルートゥの冒険 第六話『モグポンと森の朝』
第六話 『モグポンと森の朝』 朝起きると、モグポンとアファ・ルートゥはまだイゼルに抱きかかえられたままでした。 モグポンは目を擦りながら、イゼルの腕から抜けだそうと思いました。 けれど、イゼルの力は思いのほか強く、モグポンの力だけでは抜け出せそうにありません。 ...
氷結の夢 第三話『イゼルの相(すがた)』
氷結の夢 第三話 『イゼルの相(すがた)』 エスティニアンは、不思議な光景をぼんやりと眺めていた。 視線の先でイゼルが仔竜の手当をしている。 ドラゴン族とそれに与する氷女。 今まで敵だと認識していた者達が目の前にいる。 ...
モグポンとアファ・ルートゥの冒険 第五話『イゼルとえすてにゃん』
第五話『イゼルとえすてにゃん』 手当を終えると、二人のニンゲンは自分の名前を教えてくれました。 『わたしはイゼルという』 『イゼルは優しいクポ! ありがとうクポ!』 モグポンがそう答えると、イゼルは緩んだ顔のまま優しく微笑んでくれました。 ...
氷結の夢 第二話『森の小屋の中で』
氷結の夢 第二話『森の小屋の中で』 いい加減にして欲しいと思った。 ただでさえ、エスティニアンは自らの置かれた状況について行けず混乱の極みだというのに。 その上、槍の穂先で軽くつついた程度でドラゴンが泣き喚くなどされた日には怒りが込み上げようとも許されていいのではないか。...
モグポンとアファ・ルートゥの冒険 第四話『森の中の小さな小屋で』
第四話『森の中の小さな小屋で』 アファ・ルートゥのお尻に槍が刺さってから数十分。モグポンは必死にアファ・ルートゥに謝っていました。 『ほ、本当にごめんなさいクポ……。まさか本当に刺さるとは思わなかったクポ……』 モグポンも本当にニンゲンの持つ細い棒がドラゴン族の硬いお肌に刺...
氷結の夢 第一話『夢の始まり』
氷結の夢 第一話『夢の始まり』 ここは……どこだ……? エスティニアンは靄が掛かったような頭を必死に働かせながら、現状を把握しようと努めた。 つい先程まで、眼前にはニーズヘッグがいたはずだった。 いや、居たというと少し違うのかもしれない。...
モグポンとアファ・ルートゥの冒険 第三話『森で出会ったニンゲン』
第三話『森で出会ったニンゲン』 モグポンとアファ・ルートゥは、わくわくした気持ちを抑えられませんでした。 それもそのはず。 もうすぐニンゲンに会えるのかもしれないのですから。 『ねね、モグポン。ニンゲンに会ったらまずはどうす……』 『イタズラを教えてもらうクポ!』...
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